その他加工
その他加工 - WCP精密ショットピーニング
Shot(ショット) |
:鉄などの鋼材でできた丸くて(球状)小さい、投射材のこと。 |
Peening(ピーニング) |
:叩くこと。 |
ショットピーニングとは、ショット(投射材、メディア)をワーク(加工物)に遠心力や空気圧等の熱以外のエネルギーを用い、高速に強烈に打ち付ける(衝突させる)表面処理です。
ワーク(加工物)の表面は、球状ハンマーで叩かれたような状態になり、以下のような表面改質効果を得ることができます。
・金属疲労防止
・応力腐食割れ防止
・耐チッピング性
・組織の緻密化
・塑性加工
使用されるわかりやすい例としては、長時間連続して酷使され、金属疲労を起こしやすいところの歯車、バネ、カムなどの部品があります。宇宙航空・自動車・発電所のタービンなどに利用されています。
再結晶温度以上で行われる熱間加工と比較すると、温度変化を伴わないので精度が良い。また、加工硬化によって強度が上がるなどといった利点があります。
<冷間加工と熱間加工の違い>
冷間加工 | 熱間加工 | |
加工温度 | ・再結晶温度以下 | ・再結晶温度以上 |
特 徴 | <メリット> ・過度の温度をかけないため、 精度の良い加工が可能。 ・塑性変形によって硬さが増す加工硬化に よって強度が上がる。 <デメリット> ・加工には、大きな力をかける必要があり、 残留応力が蓄積る、粘り強さが減少する、 といった弊害がある。 |
<メリット> ・高温で行うため、加工がしやすい。 ・意図的に、加工硬化を起こしたくない 場合には有効な手段。 ・変形に要する力も少なくてすみ、 残留応力も少なくなる。 <デメリット> ・表面平滑度を上げる、精度の高い 加工をするといったことが難しい。 |