<溶射の長所>
◎溶射材料の種類が多い。
◎樹脂から各種金属など基材の選択範囲が広い。
◎皮膜形成速度が高い。
◎溶射は、溶射ガンで溶射するので、対象物の大きさに限度はない。
(理論上)従って、出張工事、現場施工が可能。
◎素材の温度を低温(約250度以下)に保って皮膜形成ができる。
あるめっきと比較すると、環境への負担が小さい。
<溶射の短所>
●溶射皮膜は材料本来の特性を示さない場合が多い。
●応力が蓄積しやすいから厚膜成形が困難。
●小さい部品や曲面、内径には、均一に溶射膜厚を付けることは困難。
実は、溶射は成膜プロセスの解明が不十分で、加工工程の要因(パラメーター)と皮膜特性の関係が未だ未解明です。
従って、素材への密着状態の評価法(検査法)が確立していない。