防錆・防食用途で、使用される溶射材料は、 一般的には、アルミ系、亜鉛系溶射材料などで施工されます。
最近は、アルミマグネシウムの溶射材料が主流になりつつあります。
国交省等の指定溶射材料を使用することになります。
溶射.com|溶射60年の実績。高速フレーム溶射(HVOF)、プラズマ溶射、ガスフレーム溶射、アーク溶射等に対応。
溶射では、ポーラスがあるので穴を埋めるために封孔処理(塗装等)を通常します。封孔処理(塗装等)によって、耐用年数が変わってきます。
●塩水噴霧試験の試験結果
○:赤錆発生せず、●:赤錆発生
試験片 | 試験時間 | コメント | ||
1,000 時間 | 2,000 時間 | 3,000 時間 | ||
Al溶射(80、160、200μm) | ○ | ○ | ○ | ☆ |
---|---|---|---|---|
同上、シリコンまたはエポキシ樹脂封孔 | ○ | ○ | ○ | ◎ |
Zn溶射(80、160、200μm) | ○ | ○ | ○ | ★ |
同上、シリコンまたはエポキシ樹脂封孔 | ○ | ○ | ○ | 上記より少ない |
Zn・Al合金溶射(50、80、120μm) | ○ | ○ | ○ | ◇ |
同上、シリコンまたはエポキシ樹脂封孔 | ○ | ○ | ○ | 上記より少ない |
無機ジンクリッチペイント(40、75μm) | ○ | ● | ● | ☆ |
溶融亜鉛めっき(500g/㎡) | ○ | ● | ● | ◆ |
コメント内のマーク(塩水噴霧試験の重量変化)
☆:重量変化が少ない ◎:重量変化が最も少ない ★:重量変化が多い
◇:☆と★の間の重量変化 ◆:★より重量変化が多い
(出展:日本溶射工業会 http://www.jtsa.jp/press/rust.html)
制御盤で、亜鉛(Zn)が溶射材料で実績の多いです。
橋・橋梁で、亜鉛アルミ(Zn-Al)が溶射材料で実績の多いです。
基本、お客様からのご指定となります。実績としては、防錆・防食目的での膜厚では、80~150μ㎜が多いです。従って、表面処理の設計・プランニングが重要になります。
塗装は数年で塗り替えが必要だが、亜鉛溶射であれば耐食性(防食・防錆)が向上し5~10年以上、塗り替えを必要としません。